『選挙2』

渋谷のシアターイメージフォーラムで『選挙2』というドキュメンタリー映画を見ました。

 

『選挙2』の前編『選挙』の上映会にフラッと参加しておもしろかったので。

 

監督の想田和弘さんの「観察映画」というもののシリーズの一つなわけですが、「観察映画」ではテロップも音楽もナレーションも一切使用せず、生の映像を切り貼りして2時間くらいの映像にするそうです。

 

正直最初はどういう風に見れば良いのか分からないので、通常の映画を見る感覚ではなかなか”しんどい”のですが、想田さんは著書「なぜぼくはドキュメンタリーを撮るのか」で、客観的真実というものは決して存在せず主観的真実だけが存在すると言っています。

 

ここんとこの説明は省きますが、とりあえず映像の流れに沿って自分なりに解釈をすればええのかなと思いました。

 

”主観的”に印象的だったのは映画の後半に登場する民主党の候補が駅前で道行く人に「○○(名前)です、おはようございます」と声をかけているときに、「ほんとはこんなことしたい訳ではないんです。政策をお訴えしたいんです」と語るシーンです。

 

駅前で名前を連呼してる候補者を見かけて、「また空虚なことをやっとるなぁ」と若干バカにしてる部分があったわけですけど、意外とその辺にもちゃんと問題意識持ってるんやな」というのが興味深い”主観的事実”でした。

 

お時間ある方はちょろっと観に行ってくださいな。