やたらキレるスティーブ・ジョブズを見て思ったこと
今日はザギンの映画館でスティーブ・ジョブズの映画を観てきました。
高校製の頃iPod nanoを買ったのを皮切りに、iPhoneにiPadにMacBookと意識はしていないつもりでしたが、気がつくと周りにやたらとApple製品がありました。
自分と数々のApple製品との付き合いの中で一番感動したのは、3年前(2010年ぐらい)にMacBookを触ったときです。
それまでWindowsXP搭載の2003年製LaVieを使っていて、カスタマイズをする方法も知らなかった自分にとって、美しいシステムフォントや二本指で触るとスクロール、四本指でアプリケーション切り替えなどなどできるトラックパッドは本当に革命的でした。
今ではそういうアイデアは陳腐化してしまったかもしれませんが、そういう工夫に富んだMacintoshに僕は夢中になってしまいました。
前置きはこれぐらいにして映画についてですが、一番印象的だったのは映画の中に描かれるスティーブ・ジョブズが自分が気に入らないものを烈火の如くけなしているシーンがいくつもあることでした。
Lisa(コンピュータ)の設計会議のときに、フォント選択機能を削るを提案したプログラマーに烈火の如くブチギレたり、初代Macintoshの価格を上げることを決めた取締役ジョン・スカリーにキレたり、IBMの製品をボロクソ言ったりとしていました。
僕がリアルタイムで観ていたのはイッセイ ミヤケのタートルネックとジーンズとニューバランスのなんとなく優しい雰囲気のジョブズで、それと比べると『あんなに怒る人やったんか』という印象が際立ちます。
最近ある友達が『創造性は怒りから産まれる』説を提唱していたのですが、なんとなくそれが少し真実であるような気がしました。
現状に不満を持ちつづけていたことが、よりよい新しいものを産み出す原動力となっていたのでしょう。
「ヤリタイコトは何だ?」としきりに問うてくるオトナと浮き世の相手をしてやるためにも、もうちょっと毒吐いていこうかなーなんて思うのでした。